ひろしま市民パブリシスト

HIROSHIMA PUBLICIST

「ヒロシマ」を感じる新しい眺望(その2) H30.6.4(月)

広島に住む者でも、そこに立つと「うゎー!」と感嘆の声を上げるほどの新しい広島の眺め、それが「おりづるタワー」最上階に新設された展望台「ひろしまの丘」の魅力です。

世界遺産航路と原爆ドーム<世界遺産を結ぶ船が「宮島」へ向かいます

展望台といえば、東京のスカイツリーがすぐ思い浮かぶほど、大抵は高い所からの眺望が売りですが、ところが「ひろしまの丘」はといえば、高さはビルの13階に位置し、特別高い訳ではありません。それでもなお、人々がそこからの景観に歓声をあげる訳は、「ヒロシマ」を象徴する「原爆ドーム」をほぼ真上から見る事が出来る目新しさにあるようです。元のオフィスビル内で仕事してた人はともかく、これまでほとんどの市民、観光客が見てきた原爆ドームは、地上から見上げた姿でした。心身を癒す緑豊かな大樹に囲まれた平和記念公園と、今にも崩れ落ちてしまいそうな荒涼とした原爆ドームを一望できる、稀有な展望台の出現です。

おりづるタワーからの原爆ドーム「おりづるタワー」ならではの眺望

おりづるタワーからの原爆ドーム左奥に「宮島」の島影も望める

広島観光の人達が必ず訪れるはずの広島平和記念資料館で、目に焼き付けた被爆の惨状と、今や、都会としての風格充分な広島市街地の中心部に、静かな鎮魂の場として在り続ける平和記念公園の佇まい、そのあまりにも対照的な「過去」と「現在」を、この展望台「ひろしまの丘」が際立たせ示してくれるのです。

おりづるタワー「展望台」から「ヒロシマ」を見つめます

さて、この「おりづるタワー」の見どころ、お楽しみポイントは他にも幾つかあります。
外から見ると、一見非常階段のようにも見えるビル東面の「散歩坂」は、ゆったりと歩いて屋上展望台まで登ることができるらせん形を取り入れたスロープです。
エレベーターも完備していますが、敢えて歩いて登り降りできる坂道にした発想は元気者には挑発的です。漫画家、佐藤秀峰氏が復興を遂げる広島の人、街の推移をリアルに描いた50枚の大型パネルが、坂道の難儀さをなんとなく忘れさせてくれるようです。

おりづるタワースロープ階段復興する広島を辿れるスロープ

12階の「おりづる広場」では、専用の色紙で初心者でも外国人でも「おりづる」作りを体験でき、さらに出来上がった「おりづる」に願いを託して、ビル北面の「おりづるの塔」に投入できます。投入され、積もっていく「おりづる」をビル外から見る事が出来て、街行く人の目も惹きつけます。既に相当なボリュームです。

おりづるタワー広場「おりづる」が童心を呼び戻します。

一階には、原爆ドームの前身、広島県産業奨励館の役目を受け継いだ、みやげ物にふさわしい広島県産品を存分に品揃えした「物産館」と、広島ならではの「食」を楽しめる「握手カフェ」が、広島観光の思い出づくりを担います。

物産館「物産館」は広島みやげがいっぱい

カフェ賑わう「握手カフェ」

もし、広島に宿泊するスケジュールなら、一日の締めくくりとして、「ひろしまの丘」にもう一度登ってみてはどうでしょう。(前もって申告しておけば、チケットは当日限り有効です。)
穏やかに暮れゆく広島の街を眺めながら、一方、世界では、今この時にも破壊の限りを尽くしている敵対する国同士がある事を思えば、平穏な日常がどんなに掛替えのないものであるかを、「おりづるタワー」からの眺望は、気付かせてくれる事でしょう。

市民パブリシスト 有田 武志

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