ひろしま市民パブリシスト

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冬虫夏草と昆虫展 広島市植物公園

広島市植物公園で開催された「~虫をたおすキノコと森の小さな生きもの~冬虫夏草と昆虫展」に参加しました。

講師は生きもの写真家で、ハンドブックや写真絵本など複数の著書も出版されている安田守先生。今回の講演のため信州から来られました。

「冬虫夏草」とは何か、午前中はスライドを使った安田先生の講演。会場は満室です。

講演は主に次の3つの説明を軸に行われしました①「冬虫夏草」とは虫から生えるキノコで胞子は生きた昆虫の体内に入り込んで栄養を取り込みながらキノコに成長する。②漢方薬として古くから知られている「冬虫夏草」はチベットの草原に生息するオオコウモリガに寄生する種を指し、すべての冬虫夏草が漢方薬として使われているわけではない。③国内では約400種が知られている。これらの項目を掘り下げた解説を聞く事ができました。人への寄生はないのでその心配はなさそうです。

昼休みをはさんで、植物公園内に自然に生えている冬虫夏草の観察会が始まりました。案内して頂くのは安田先生と瀬戸内虫草団(広島県や山口県などで冬虫夏草の調査活動をされている会)の方々でした。地表から地中に向って筒状の巣をつくるキシノウエトタテグモから生えたクモタケを発見。「これも」「ここにも」一度発見のこつをつかんだ参加者の方々は歩きながらそれぞれが見つけては指さしています。園内の冬虫夏草の観察会は2年前に新種と考えられる種が見つかっていて、この日にもその種を観察することができました。まだ正式な名前もついていないため仮の名前と前置きされたうえで「ミドリコナコガネムシタケ」と教わりました。
知識を持った人の案内で見えていなかったものが見えてくる、知っていないと見落としてしまう。そんな不思議なキノコの観察会でした。

植物公園催物ご案内「冬虫夏草と昆虫展」
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生きもの写真家安田先生の講演会開始前の様子。(この後さらに参加者は増えました。)
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講演会の中で実物の標本公開「カメムシタケ」
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午後からは園内に発生した冬虫夏草の観察会。参加者は多少の雨では誰もひるみません。
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観察のためにクモタケの周囲の土を掘り返す安田先生。その作業の様子を見ている参加者の方々。
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特別に宿主が観察できるよう安田先生に掘って頂いた観察用のクモタケ。大変几帳面で根気のいる作業の成果です。
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2年前の冬虫夏草観察会に園内で発見され、新種と考えられている「ミドリコナコガネムシタケ」(仮称)。小さいです。
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市民パブリシスト 檜垣全次郎

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