ぶらり ひろたびぶらり ひろたび

Vol.17 錦帯橋のう飼
早業の迫力に目が釘付け!
「錦帯橋のう飼」遊覧

今宵の主役は鵜と鵜匠。
岩国市の錦帯橋が架かる錦川では、鵜飼が約400年も昔から行われている。
「え?鵜飼って?」
「鵜に魚を捕ってもらう漁」「あぁ、でもどうやってするの?」「…」。すっかり名物観光となっていても、まだまだ詳細は未知の世界。幻(?)の実態に迫るべく錦帯橋を訪れた。

暮れゆく錦帯橋と食事遊覧を堪能

「ボワ〜ッ、パチパチッ!」燃え上がるかがり火。岩国市・錦帯橋の夕暮れ時。
そろそろ始まる時間だ。今宵は「鵜飼遊覧」を初体験。

燃え上がるかがり火

燃え上がるかがり火は遊覧間近の証。

ほんのり灯りが照らす幻想的な錦帯橋

ほんのり灯りが照らす幻想的な錦帯橋を眺めつつドキドキの待ち時間…。

……とその前に前半は食事遊覧だ。午後7時スタート。二人の船頭さんが力強く器用に櫓を操り、船はゆっくりと滑り出し上流へと進む。

遊覧船の船頭さん

華奢に見える後方の船頭さんもグイグイと力強く櫓を漕いでいく。

乗り合わせたカップル客

「僕たちも初めてなんです!」乗り合わせたカップル客もワクワクの様子。「鵜飼の舟と遊覧船って実は別物だったんですね〜」「僕は知ってましたよ〜」(笑)

弁当

「大奮発してよかった!」予約しておいたお弁当は岩国寿司、鮎の塩焼きなど超豪華内容。(写真は3,000円、各種あり、持ち込みも可)。

本番鵜飼遊覧の幕開け

どっぷり日が暮れた頃、ついに鵜飼遊覧出発。少し上流に船頭さんが器用に碇を下ろし停泊。その先の上流から鵜舟が登場し、遊覧船をぐるり周遊しながら鵜と鵜匠による鮎漁を見物するというわけ…(ということも今日初めて知る)。

遊覧船から見える鵜舟のかがり火

「あ~っ、あれかな?」。真っ暗闇の上流からチラチラと鵜舟のかがり火が見えてきた。

鵜舟1

滑るように鵜舟が近づいてきて、鵜匠が操る手縄の先に黒い頭がひょっこり。手が届きそうな近くにスイ~と寄ってくる。実は水鳥の中でも鵜は泳ぎが得意らしい。なるほど~!

鵜舟2

かがり火の灯りに驚き、動きが活発になった鮎のうろこが反射して、それを鵜が追う。思わず声援!「がんばれ、がんばれ!」

鵜舟3

あっという間に鵜匠が手縄を手繰り寄せ鵜から鮎をポンと吐き出させて、そして船頭さんにポーンッ。鮎ゲット。目にも止まらぬ早業。赤々としたかがり火のもと時代絵巻を見ているような光景にも胸躍る。

遊覧船

彼氏さん「速すぎて写真が上手く撮れません~。でも動画はきれいに撮れました!」二人とも大はしゃぎ。

鵜飼遊覧は上鵜飼(上流)、下鵜飼(下流)と、場所を変えて2回行われる。疲れさせないため途中鵜も中洲で休憩。下鵜飼ではさすがの鵜たちもちょっとだけスピードダウン。いやはやお疲れ様。

鵜舟4

瞬く間に2回目の下鵜飼を終え、全部で鮎3匹を収獲。

「昨夜は浴衣DAYで女性客が多くて、鵜匠も張り切ったんですけど(笑)、雨の影響で捕れなかったんですよ」(船頭さん)
「え~っ!?じゃあ今日私たちすごくツイてますね」「もってるなぁ~」(笑)。
ついでに言うと、昼間は結構雨が降っていたのに錦帯橋に着いた頃はすっかり回復。今日は本当にツイてる!

遊覧船

遊覧船には屋根があり、ビニールカーテンを備えてあるので、たとえどしゃぶりでも出航。
「鵜が捕ってくる鮎は、活き締めだから本当に美味しいんですよ」と船頭さんが教えてくれた。

獲れた鮎

捕れた鮎は、乗り合わせた人で分け合って持ち帰る。帰ってからのお楽しみ~。

最後は船着き場で鵜のお披露目。実は舟のへさきから古参鵜が並ぶ決まりがあるらしい。賢くて人懐っこい鵜は、順番を間違えようものなら古参鵜が新参鵜を川に落とすこともあるという。

船着き場で鵜のお披露目

右から古参鵜。2羽ずつペアとなって並んでご挨拶。新参鵜はちょっと落ち着きがない。

至近距離での鵜飼見物は迫力たっぷり。そして手品のような早業も、鵜匠が1年半~2年かけて鵜を親心で愛情たっぷりに教え込み、並々ならぬ絆が生まれるからこそ成せる技。引退後の鵜も最後まで鵜匠が面倒をみるという。本当に家族のような存在なんだぁ~。

吉香 鵜の里

錦帯橋の東側、岩国ロープウェー乗り場のすぐ近くに鵜の飼育施設「吉香 鵜の里」がある。透き通ったブルーの瞳がひときわ印象的。昼間の鵜の様子が見られるので、遊覧の前にぜひのぞいてみたい。

毎年8月第一土曜日には「花火鵜飼遊覧」が行われ、通常の鵜飼に加え約6,000発もの打ち上げ花火が水上で楽しめる。約3ケ月前にHPで日程公開した途端満席になるほど人気だそうです。
その他、浴衣で乗船すると乗船料がお得になる「浴衣DAY」などのイベント情報もあるので、気になった方はチェックしてみてください!

「錦帯橋のう飼」について、くわしくはこちら

(2018年6月取材)

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