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Vol.28 大竹市 大竹手すき和紙の里
大竹手すき和紙の里「紙すき体験」

大竹手すき和紙の里「紙すき体験」

江戸時代から伝わるという広島県大竹市の手すき和紙。当時から和紙の原材料が栽培されており、また和紙の生産に必要な水も近くの川から多量に手に入るこの土地では、今も職人の技が脈々と受け継がれています。
ここ「おおたけ手漉き和紙の里」ではその貴重な伝統工芸が手軽に体験できるとのことで、今回はその紙すきを実際に体験してきました!

道路脇にちょこんと立つ看板

道路脇にちょこんと立つ看板。これを目印に「おおたけ手漉き和紙の里」へ向かいます。
こちらの紙すき体験は予約制で、所要時間は10時~15時の間で2時間ほど。実際の紙すき体験とは他に、和紙作りの歴史を学んだり施設見学なども受け付けています。

楮(こうぞ)

和紙の主な原料となる楮(こうぞ)。必要なのは皮の部分だけだそう。他の材料もすべて自然のものだけでできているとは知りませんでした!和紙に関する知識も学べて、なんだか物知りになった気分です。

完成品

紙すき体験に移る前に完成品を見せてもらいました。表面はざらざらとしていますが、その中にも柔らかさがあり、どこか懐かしさを覚える感触です。体験は、はがきサイズ(200円~)からA4程度の大きさまで。私もこんな風に作れるでしょうか…。

和紙のもとになる綿

楮から作られた、和紙のもとになる綿です。木の皮だった時よりも白くキレイになっています。

レクチャー風景

和紙の原料や作り方についてレクチャーを受けた後は、いよいよ紙すき体験スタートです!
今回作るのは、はがきサイズの和紙。網のついた木枠を使い、原料をはがきの形に整えていきます。
まずは、紙すき体験は初めてだというはるくん(4歳)が挑戦。上手にできるかな?

小さな子どもさんの作業風景

インストラクターさんの手伝いもあり、順調に作業を進めていきます。手すき和紙は刃物や火器を使わないので、小さな子どもさんでも安心して作れますね。

小さな子どもさんの作業風景

この大きな鉄板のようなものは乾燥機だそうです。20~30分ほどで乾燥が終わりました。はるくんの作った和紙はどんな風になったかな?

小さな子どもさんの作業風景

とってもきれいにできました!渾身の出来にはるくんも思わずにっこりスマイル。

コツは「思い切りよく木枠をくぐらせること」

せっかくなので私も体験させていただきました。インストラクターさんによると、コツは「思い切りよく木枠をくぐらせること」だそうです。

和紙の原料を溶かしたものに木枠を3~4回くぐらせます

和紙の原料を溶かしたものに木枠を3~4回くぐらせます。思い切りすぎて形が崩れてしまってもすぐにやり直せるので、失敗を恐れず挑みます。

水分を抜きつつ和紙の原料を薄く延ばします

木枠に板を押し込み、水分を抜きつつ和紙の原料を薄く延ばします。しっかり支えないと木枠が外れてしまうので、ここは少し慎重に。

木枠を外します

しっかり押さえて材料を薄くしたところで、木枠を外します。

木枠を外します

形が崩れてはいけないので、そーっと、そーっとね。

スイッチを入れて残りの水分を一気に吸い取ります

ここで文明の利器が活躍!スイッチを入れて残りの水分を一気に吸い取ります。

乾燥機に貼り付け、網を外します

乾燥機に貼り付け、網を外します。和紙が破れてしまわないよう、ゆっくり慎重に…。

ローラーで最後まで水を切ります

乾燥機に貼り付けた後もローラーで最後まで水を切ります。何度も工程を分けて水分をなくしていくことで、しっかりとした紙になっていくんですね。

紅葉を挟みます

さて、こちらではさっきと少し違う和紙を作ります。材料を層にする際、紅葉を挟みます。

この紅葉はインストラクターさん達に用意していただいているもので、他にもいくつか種類があり、好きなものを選んで乗せることができます。

種類や色、数も配置も自由自在

種類や色、数も配置も自由自在。ここだけでしか作れない、特別な和紙です。

乾燥が終わった

どうやら乾燥が終わったようです。さて、出来栄えはいかがでしょう…。

少しずつ、ゆっくりと剥がしていきます

少しずつ、ゆっくりと剥がしていきます。ドキドキ。

世界でひとつだけ、そして自分だけのオリジナル和紙

完成です!世界でひとつだけ、そして自分だけのオリジナル和紙が作れちゃいます。
かわいくアレンジすればインスタ映えも狙えるかも!

作業風景

製紙は機械で行うのが一般的な現代、手すき和紙の職人さんは減ってきているそうです。手すき和紙の伝統的な技術を途絶えさせないため、「おおたけ手すき和紙保存会」のみなさんは手すき和紙の魅力を広く伝えるべく、紙すき体験を実施しているのだといいます。

施設風景

今でも手すき和紙を求めてこちらの施設を訪れる方は少なくないそうです。中には20人ほどの団体で体験に来られる方もいるのだとか。
思い出作りや大切な人への贈り物としても手すき和紙はぴったりなので、これからもいろんな方に紙すき体験をしてほしいですね!

和紙でできたこいのぼり

和紙でできたこいのぼりも!5月5日、こどもの日に向けて和紙でできたこいのぼりはいかがですか?

「おおたけ手漉き和紙保存会」のみなさん

「おおたけ手漉き和紙保存会」のみなさん、ありがとうございました!

今回作ったはがきサイズの体験料は材料費込みで200円~と、とってもリーズナブル。
ぜひ、気軽に体験できる手すき和紙を作りに、大竹市を訪れてみてくださいね!

大竹手すき和紙の里についてこちら

(2019年3月取材)

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